資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 滋賀県大津市神宮町にある、近江神宮(おうみじんぐう)です。







 近江神宮は、神武天皇即位紀元2600年を記念して昭和15年(1940年)に創祀されました。

 

 ご祭神は、第38代天智天皇(別名:天命開別大神:あめのみことひらかすわけのおおかみ)をお祀りされています。

 天智天皇の「天智」とは、天のように広く限りない知恵の意味です。四海あまねく知恵の光をさしのべられる神と拝され、在世中には、漏刻(水時計)を造り国民に"時"を知らしめました。

 


 絵馬は、本殿を背景に水時計の「漏刻」と龍の形をした「古代火時計」を描いた運気上昇祈願絵馬です。

 



(漏刻) 

 日本最初の時計の模型です。大正9年に制定された「時の記念日」は、正しい時間の観念の普及をうながす目的をもって、天智天皇が漏刻を置かれた4月25日(太陰暦)を太陽暦に換算して6月10日と定められました。

 


(古代火時計)

 この火時計は約4000年前、中国にて、おもに夜間の時間を計るものとして用いられたもので、龍の背に等間隔に計14個の銅球が吊り下げられており、糸の下を燃え進む線香の火が糸を焼き切り、球が落下し、下に設けられたドラが鳴って時を告げるものです。