連鶴と狂歌〜蟻の塔〜蟻の塔(ありのとう) 大きい鶴の頭の上に子鶴を乗せるために、首の途中に子鶴の紙を置く、すなわち、大きい鶴の頭を切り離すと言う大胆かつ驚くべき技法により作られた作品です。 【狂歌】恋しさは 同じ心にあらざらん 蟻の塔積む 文の数々 〈注〉 蟻の塔…蟻塚の事。アリが地中に巣を作る時、掘った土を地上に積み上げたもの。あらざらん…あらずの未然形で、ここでは「同じ心では無い」の意。