今年も残り少なくなりました。皆さまにとって、どんな年でしたか。


 先日、毎年恒例、今年の漢字が京都の清水寺で発表されました。オリンピック・パラリンピックイヤーには出てくる事が多い「金」の文字、今回も選ばれました。
 「金」に関して、身近なところでは、最近は物価が高くなったと感じる方、多いと思います。秋口には令和の米騒動とか言われる米の品不足とそれに伴う値上げは記憶に新しいですね。

 

 ところで、年末が近づくと、新年の話題も聞こえてきます。例えば、NHK大河ドラマは毎年のように評判になりますね。来年は「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 」というタイトルで、主人公は江戸中後期に生きた蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)。不勉強で、この人物については全く知りませんでした。この機会に、いろいろ学んでみたいと思います。
 

 江戸時代が舞台になるのは、東海道四日市宿資料館の語り部としては興味深いです。重三郎は(五十三次を描いた)歌川広重より50年ほど前の生まれで、生きた時代が重なっています。版元として浮世絵を世に広めた事でも有名ですが、両者の接点があったのか、なかったのかは・・・ドラマを見てのお楽しみにしましょう。
 いわゆる天下泰平と言われたこの時代、日本独自の豊かな文化や芸術が花開きました。もっと、教科書で扱ってほしいくらいです。この放送がきっかけで、江戸時代の文化に興味を持つ人が増えるといいですね。

 

 最後になりましたが、当館にお越しいただいた皆さま、心よりお礼申し上げます。おかげさまで、今年は開館5周年を迎えました。    
 新年は1月5日(日)からオープンします。皆さま、よいお年をお迎えください。  (Y)