資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 東京都台東区今戸1丁目にある、今戸神社(いまどじんじゃ)です。



 今戸神社は、康平6年(1063)源頼義、義家父子が奥州征伐の折、京都の岩清水八幡宮を鎌倉鶴ヶ岡八幡宮と共に当地に八幡宮を勧請し創建、後三年の役の後祈願成就を感謝して再建、江戸時代に至っても今戸八幡宮と称して武家の尊崇が篤かったといいます。その後の昭和12年7月に白山神社を合祀し「今戸神社」に改称されしました。

 

 ご祭神は応神天皇・伊弉諾尊・伊弉冉尊をお祀りされています。

 

 また、今戸神社は、浅草七福神めぐりの一社として、福禄寿をお祀りする神社でもあります。


 浅草七福神は、台東区・荒川区にある九社寺から構成される七福神めぐりで、昭和8年に開創したといいます。「浅草寺の大黒天」、「浅草神社の恵比寿神」、「待乳山聖天本龍院の毘沙門天」、「今戸神社の福禄寿」、「不動院の布袋尊」、「石浜神社の寿老神」、「鷲神社の寿老神」、「吉原神社の弁財天」、「矢先稲荷神社の福禄寿」の9社寺を参詣します。九は数のきわみ、一は変じて七、七変じて九と為す。九は鳩でありあつまる意味をもち、また、天地の至数、易では陽を表すという古事に由来して、九社寺となったといわれています。

 

 絵馬は、七福神めぐりの「福禄寿」をかたどった絵馬です。

 

 福禄寿は、七福の中でも「人望・富貴栄達」を特に担うと言われており、

 「」:幸福(特に子孫に恵まれることを意味)

 「」:身分・財宝(金銭に恵まれる)

 「寿」:長寿

この3つを福禄寿は意味すると言われています。