花橘(はなたちばな)

尾を共有している形になる作品です

尾を平らにするか膨らませるかによっても表情が異なります。仕上げの形づくりが少し難しかったです。

 

【狂歌】

待ちわびて 君を辛しと想うなり 腹立花に夜を明しつつ

 

〈注〉

「待ちわびて」は、待ち疲れる、待ちあぐむの意

「立花」は、「橘」とも書き、昔は柑橘類の総称であった。「花橘」の香は人を思い出すよすがとされ、「腹立花」と「花橘」とをかけている。