資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 山形県山形市山寺にある、天台宗の仏教寺院の立石寺(りっしゃくじ)です。

 




 山寺(やまでら)の通称で知られる「宝珠山立石寺」。奇岩怪石からなる山全体が修行と信仰の場になっており、登山口から大仏殿のある奥之院まで1時間ほどの道のりのそこかしこに、絶佳の景観が広がります。

 



(せみ塚)

 俳聖・松尾芭蕉が「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の名句を紀行文「おくのほそ道」に残したことでも知られています。

 

 1015段もある長い石段を登って「奥之院」を目指すのが王道の参拝ルート。石段は登ることにより煩悩が消滅すると言われています。

 


 奥之院は通称で、正しくは「如法堂」といいます。

 慈覚大師が中国で持ち歩いていたとされる釈迦如来と多宝如来の両尊を御本尊とする如法堂は、参道の終点にあたります。

 この道場で慈覚大師が初められた石墨草筆・一字三礼の如法写経行が護られています。

 また如法堂左側の大仏殿には、像高5メートルの金色の阿弥陀如来が安置され、宗派を問わず供養に数多くの人が訪れます。

 


 絵馬は、本物の鎌の刃先が付けらた魔除け絵馬です。この地では鎌に赤い房をつけて軒先に吊り下げ魔除けにする風習がありました。