資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。
滋賀県大津市神領1丁目にある、建部大社(たけべたいしゃ)です。






建部大社は、武の神とされる「日本武尊(やまとたけるのみこと)」と国づくりの神とされる「大己貴尊(おおなむちのみこと)」をお祀りされています。
滋賀県東近江市五個荘伊野部町に景行天皇46年(西暦116年)、神勅により日本武尊の御霊をお祀りしたことを起源とし、およそ1350年前、天武天皇の時代に現在の瀬田の地に遷座されました。
開運、緑結び、病気平癒、金運を司り、勝利をもたらしてくれる瀬田地域の氏神さまとして、困難や逆境に打ち勝ちたいとき、自分自身との戦いに勝利を収めたいとき、試験や試合に勝利をもたらしたいとき、病気に立ち向かいたいときに、多くの人々に勇気と力を与え、人々の安全を見守って下さるところとされています。


絵馬は、ご祭神の日本武尊を描いた祈願絵馬の2題です。

日本武尊の為、駿河の海に身を投げた弟橘姫など多くの女性に愛された日本武尊ですが、その妃の1人・布多遅比売命は、近江安国造を父に持つ近江ゆかりの人でした。その布多遅比売命が日本武尊との子・稲依別王と住んだ地に日本武尊が祀られたのが建部大社の始まりとされ、以後その子孫に当たる建部氏によって奉斎されました。

昭和20年、日本で初の千円紙幣に日本武尊と建部大社が描かれています。わずか7ヶ月間という通用期間であった為、幻の紙幣とされています。
ちなみに当時は1000円で米160俵が買えたとか。
