資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 滋賀県野洲市三上にある、御上神社(みかみじんじゃ)です。






 俵藤太(たわたのとうた)のムカデ退治でも知られる三上山(みかみやま)。御上神社はそのふもとに鎮座しています。「みかみ」という呼び名が共通していることや両者の位置関係からも推察できるように、御上神社は三上山を御神体としています。

 


 ご祭神は、天之御影命(あめのみかげのみこと)です。


 神社由緒略記によると、天之御影神は、金工鍛冶の祖神である天目一箇神であるとされており、事実、社紋も釘抜紋が使われています。

 

 孝霊天皇の時代に天之御影命が三上山の山頂に降臨したのがはじまり。奈良時代に入り、現在の地に社殿が造営されました。

 御上神社の横にそびえる三上山は、その形状から「近江富士」の愛称で親しまれています。

 


 絵馬には、ご神体の三上山(近江富士)を背景に国宝の社殿が、そして社紋の釘抜紋も朱色で描かれています。



 三上山を7巻半した「大ムカデ」を、武将「俵藤太」が弓矢で退治したという伝説が残っており「ムカデ山」の別名もあります。