資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 静岡県三島市大宮町2丁目にある、三嶋大社(みしまたいしゃ)です。








 ご祭神に、
 大山祇命(おおやまつみのみこと)
 積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)
 この二柱の神を総じて三嶋大明神(みしまみょうじん)と称されています。

 大山祇命は、山森農産の守護神、また事代主神は俗に恵比須様とも称され、福徳の神として崇められています。

 創建の時期は不明ですが、古くよりこの地に鎮座し、社名・神名の「三嶋」が、地名となりました。

 伊豆に流された源頼朝は、三嶋明神を深く崇敬し、源氏再興を祈願しました。神助を得てこれが成功したことで、社領神宝を寄進しました。
 神宝として管理されている中に、 国宝「梅蒔絵手箱 及び 内容品 一具」があります。
 源頼朝の妻政子が奉納したと伝えられる手箱。この手箱には化粧道具一式34点が納められ、鎌倉時代の代表的な蒔絵の工芸品で、咲きほこる梅花と飛翔する雁が描かれており、当時の上層階級の風雅が偲ばれます。

 絵馬は、流鏑馬(やぶさめ)神事を描いた心願成就絵馬です。
 三嶋大社の流鏑馬は、文治元年(1185年)源頼朝が、御園・川原ケ谷(ともに三島市内の地域名)の郷を、御料所と定めて、天下泰平・五穀豊穣祈願のために奉納したものです。

 この故事にならい、8月17日(三嶋大祭り3日目)に流鏑馬神事が行われます。流鏑馬が行われる前に、五穀豊穣・家内安全・商売繁盛の流鏑馬特別祈祷が行われます。