資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 三重県四日市市陶栄町にある、萬古神社(ばんこじんじゃ)です。




 昭和10年(1935年)萬古協同組合と同商工協同組合によって創建されました、

 

 萬古神社にお祭りされている神様は、

 ◆土の神様:

  埴安彦神(はにやすひこのかみ)

  埴安姫神(はにやすひめのかみ)

 ◆火の神様:

  火産霊神(ほむすびのかみ)

 ◆萬古焼に縁の深い方々

  沼波弄山、森有節、山中忠左衛門の御霊

  萬古焼関係者の方々の御霊

 

 ご利益は、

 ◆土の神様・・・土は万物を育て姿形を変え、生活に潤いを与える

  (五穀豊穣、想像力、芸術芸能上達、活力、手先器用、ぼけ封じ等)

 ◆火の神様・・・火は火結びと言い、強い結びつきを作り、お祓いやお浄めをする

  (病気平癒、身体健全、怪我治癒、除災招福、縁結び、厄払い等)

 ◆萬古焼関係者の御霊…末代まで物事を続けさせ、出口への道を示す

  (子孫繁栄、道開き、強い縁つくり等)

 ◆萬古焼関係者の御霊…末代まで物事を続けさせ、出口への道を示す

  (子孫繁栄、道開き、強い縁つくり等)

 

 萬古焼は、江戸時代中期に桑名の豪商・沼波弄山(ぬなみろうざん)が現在の三重県朝日町小向(おぶけ)に窯を開いたことに始まります。

 弄山は自身の作品がいつまでも変わらず残るようにと「萬古」または「萬古不易」の印を押しました。それが萬古焼の名前の由来といわれています。

 萬古焼には、食器や花器など生活を彩る器から工業製品の型まで多種多様な焼き物があります。そのバラエティーの豊かさは、「萬古焼の特徴は『萬古』の印があること」といわれるほど。

 陶土などの資源が乏しい土地で、先人たちは技術力を磨き、研究を重ね、各時代のニーズを敏感にとらえて様々な製品を作り出してきました。努力と工夫で300年の間、萬古焼の伝統を繋ぎ、日本有数の陶産地として発展してきたのです。(ばんこの里会館HPより)


 


 絵馬は、沼波弄山が自身の作品に押印した「萬古不易」の文字が書かれています。

 


 境内にある、森太郎右衛門の像です。
 森太郎右衛門は、大正時代に登り窯から石炭窯へと万古焼の技術革新に貢献しました。(像は、昭和52年 阿倉川:唯福寺にあったものが移築されました。)