資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 三重県桑名市大字安永にある、城南神社(じょうなんじんじゃ)です。



 第十一代垂仁天皇の皇女 倭姫命(やまとひめのみこと)が、皇祖神天照大神(あまてらすおおみかみ)の鎮座地を求めて大和から近江、美濃を通り伊勢へ巡行の折り、この地に休息したとの言い伝えがあります。

 その縁あってか、神宮式年御遷宮ごとに、 皇大神宮一ノ鳥居、古殿舎の一部が下賜(かし)され、改築の慣例となっています。

 

 神社が鎮座するこの地は、古くは宇治の鼻と呼ばれていましたが、 壬申の乱(672年)の頃、天武天皇のお言葉から安永(やすなが)の地名が起きたと伝えられています。また神社近くには、幣棚、神勺などの地名が残り、 古くからの祭祀の姿が偲ばれます。

 

 御祭神は、《主》天照大御神 《合》保食神、少彦名神、天目一箇命、大山津見命、火産霊神、 《配》豊受比売命をお祀りされ、五穀豊穣、厄除け、商売繁盛、家内安全にご利益があるところとされています。


 絵馬は、七福神にあやかった子牛が7匹宝船に乗った辛丑(かのとうし)歳(2021年)の開運招福の干支絵馬です。

 


 神社の例祭は、毎年10月17日に行われ、神輿渡御や獅子舞、巫女舞などが奉納されます。

 (巫女舞)

 巫女舞は、神様に感謝の気持ちを伝えるため、巫女による神楽の舞です。太鼓・笛・銅拍子などの伴奏で、鈴・榊・笹・扇・幣束などを持って舞い、奉納されます。