資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 三重県松阪市中町にある、岡寺山 継松寺(おかでらさん けいしょうじ)です。





 聖武天皇の勅願により行基菩薩が創建したといわれています。東大寺建立の大事業が無事成功することを祈願するために建てられた寺院と言われ、聖武天皇42歳の厄年の際に、ここのご本尊如意輪観世音菩薩を宮中にお奉りし祈願した後、再び安置したことから「厄除け観音」として、この地域の厄年の参拝者が多く訪れます。

 

 絵馬は、初午大祭ので販売される「さるはじき」が描かれている開運招福絵馬です。

 




 初午大祭は、毎年3月初め2日間に渡って行われ、県内の仏教寺院の祭礼としては最大の大祭となります。この地方に春を呼ぶ行事として厄年の男女や一般の参詣客で街中が賑わう松阪三大まつりの一つです。参道や境内には露店が立ち並び、中でも「厄をはじきさる」という縁起玩具の「猿はじき」や「厄をねじ伏せる」という説のある「ねじりおこし」が販売され、人々はこれを買い求めて一年の無事を祈ります。