資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 静岡県富士宮市宮町にある、富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)です。



 浅間大社は、富士山の噴火を鎮めた御神徳により崇敬を集め、富士山信仰の広まりと共に全国に祀られた1300余の浅間神社の総本宮と称されるようになりました。

 主祭神は、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)(別称:浅間大神(あさまのおおかみ))です。 

 「日本(ひのもと)の 大和の国の 鎮めとも います神かも 宝とも なれる山かも 駿河なる 富士の高嶺は 見れど飽かぬかも」

と万葉の歌人高橋蟲麻呂が詠んだ富士山。この霊山を御神体として鎮まります。

 

 木花之佐久夜毘売命は、大山祇神の息女、天孫瓊々杵尊の皇后です。命はご懐妊の際、貞節を疑われたことから証を立てるため、戸の無い産屋を建て、周りに火を放ち御出産になられました。そして、無事3人の皇子を生まれたという故事にちなみ、家庭円満・安産・子安・水徳の神とされ、火難消除・安産・航海・漁業・農業・機織等の守護神として崇められています。

 

 絵馬には、ご神体の富士山が描かれています。富士山信仰の中心地でもあり、富士山8合目以上は浅間神社所有の敷地。また、奥宮は富士山頂に鎮座します。


 富士山頂上 奥宮・久須志神社です。

 奥宮は登山道を上りつめたところの山頂に鎮座します。本宮で開山祭を行った後、富士山に登り奥宮を開くため、本宮開山祭より少しおくれて開山となります。

 7・8月の開山期には、神職が奉仕し、国家安泰、氏子・崇敬者・登拝者の安全を祈念するほか、ご祈祷、お札・お守り・御朱印の授与も行われます。