資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。
山梨県富士吉田市上吉田にある、北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)です。
太い幹の杉林に囲まれ、石灯篭が道の両脇に佇む参道を進んでいくにつれ、厳かな空気を感じるようになると「冨士山大鳥居」がお出迎え。この鳥居は木造としては日本最大級で60年毎に建て替えられます。
大鳥居
拝殿は富士山信仰を感じることのできる奉納物が狭しと装飾され、本殿は細やかな技巧を尽くした装飾で歴史を感じます。
毎年7月1日に「お山開き」が、8月末には日本三奇祭の「吉田の火祭り」がこの地で行われます。
吉田の火祭り
初めて富士登山を行ったのは、大宝元年(701年)の役小角という行者であるとされ、のちに富士講の開祖と仰がれる藤原角行師は、天正5年(1577年)に登山しています。富士講は「江戸の八百八町に八百八講あり」といわれるほどに繁栄し、甲州街道と富士みち(現国道137号線)を通って吉田口(北口)登山道から入山する関東一円、更に北陸や東北、関西にまでも拡大しました。

「富士山登拝」笠に金剛杖
(山梨県富士山世界文化遺産保存活用推進協議会)
絵馬に描かれているのは、富士山の神として信仰されている木花開耶姫命です。





