資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 静岡県静岡市清水区三保にある、駿河国三之宮 御穂神社(みほじんじゃ)です。



 主祭神は、国造りの神・農業の神・縁結びの神・経営の神である大己貴命(おおなむちのみこと)、農業の神・子孫繁栄の神・安産の神である三穂津姫命(みほつひめのみこと)です。

 大己貴命は、出雲大社の祭神として知られている、大国主命(おおくにぬしのみこと、大黒さん)の別名。夫婦和合、縁結び、安産、子育て、農業、漁業、航海安全、音楽、文学、健康の神様に、多くの参拝者が訪れます。

 

 絵馬には、神馬に天女や富士山、鳥居と松並木が描かれています。

 

 御穂神社に祀られている神馬について次のようなお話があります。

(神馬の伝説)

  江戸時代初期、左利きの彫刻職人であった左甚五郎(ひだり じんごろう)が制作したものとされています。

  江戸時代中期の安永2年(1773年)におきた駿府大火の際、静岡浅間神社にあった2頭の神馬が御穂神社まで走って逃げました。 しかし、1頭の神馬しか静岡浅間神社に帰らなかったと伝えられています。

  また、静岡県の代表的な民謡『ちゃっきり節』(明治45年(1912年)、北原白秋 作詞)にも、「浅間さんの白いお馬よ 三保へお馬よ なぜ逃げた」と唄われています。