資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 奈良県桜井市多武峰にある、談山神社(たんざんじんじゃ)です。



 日本史の大事件となった「大化の改新」。これにより蘇我氏は滅びることになります。

 飛鳥・法興寺で行われた蹴鞠会(けまりえ)において出会った中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌子(後の藤原鎌足)が後に「大化の改新」と呼ばれる政変について語り合った場所がこの地、多武峰(とうのみね)です。

 その言われから「談らい山」、「談所ケ森」と呼ばれるようになり、やがて「談山」となっていきました。今でもかなりの山奥と感じられるところですが、当時はさらに険しく厳しい場所だったはずです。人目に触れないために山奥に入り、そして日本史が大きく変わることが語られたところだと思うと、歴史の重みが感じられます。

 

 絵馬は、「鏡女王(かがみのおおきみ)恋絵馬」と名付けられた授与品です。

 


 摂社・東殿(恋神社)と恋の道

 東殿は「恋神社」ともいい、縁結びの神として信仰を集める社です。また、「東殿(恋神社)」に向かう鳥居から東殿までの道は「恋の道」と呼ばれ、〝恋神社〟と書かれたのぼりが立ち並び、縁結びの社へと導いてくれます。