資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 滋賀県東近江市君ヶ畑町にある、大皇器地祖神社 (おおきみきぢそじんじゃ)です。

 大皇器地祖神社と、東近江市蛭谷にある筒井神社(つついじんじゃ)は、全国の木地師の発祥地として知られています。
 
 木地師とは木地屋とも称し、近世末まで手挽き(二人挽き)・ろくろなどの工具を使って、椀・盆などの木地を造った工人のことです。
 ろくろ挽きは、平安時代、文徳天皇の第1皇子であった惟喬(これたか)親王が巻物のひもにヒントを得て考えついたといわれています。惟喬親王は都を逃れて、蛭谷・君ケ畑に隠れてこのろくろ挽きの業を土地の人々に伝授したといいます。
 この縁起により、惟喬親王がろくろ業の祖神として両神社に祀られています。

 絵馬は、木地師の作業風景が描かれた焼き印を押した令和6年(庚辰歳)の干支絵馬です。

 木地師の仕事

 惟喬親王像

 木地師発祥の地