連鶴と狂歌〜四ツの袖〜四ツの袖(よつのそで) 二羽はくちばしをつなげているので前に傾き、もう二羽は、羽に引っ張られて少々胸を反らせた形になります。【狂歌】夜桜や 匂い余りて初夜もすぎ 四つの袖から恋風ぞ吹く 〈注〉 「四ツの袖」は鶴山匂当の古典で「お前の袖とわしが袖、合わせて唄の四ツの袖」と歌われ、切ない恋の唄の代表格であったが、梅川忠兵衛の舞台で「お前が振袖と私が袖と二つ併せて四ツの袖」と使われ、有名となった。