資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

 名古屋市中区錦二丁目にある、福生院(ふくしょういん)です。

 絵馬は、令和6年甲辰(きねえたつ)歳の開運干支絵馬です。

 創建は、至徳三年(1386年)。開山順誉上人が大聖歓喜天を愛知郡中村の里に安置し堂宇を建立したことから始まります。その約200年後、清州越しにともない元和3年(1617年)現在の地に移転しました。

 袋町通りにあることから「袋町お聖天」と呼ばれています。

 

 ご本尊は、大聖歓喜天です。大聖歓喜天とは、もともとインド神話のシヴァ神の子で、その姿は象頭人身です。単身像と双身像とがあり、単身像は、二臂・四臂・六臂・八臂・十二臂とあり大根や刀剣などを持ちます。双身像は、象頭人身の二天が立ったまま抱き合った像になり男天と女天に区別され、女天は天華冠をつけ、十一面観音の化身と言われます。

参考図:双身歓喜天(高野山真別所円通寺本『図像抄』より)