資料館2階ホールに「自在鉤」が展示されています。自在鉤は、いろりの火で煮炊きするための鍋や釜をかける道具です。その鍋や釜を自在に上げたり下げたり、また回転させる仕掛けがあることから、自在鉤と呼ばれています。


 自在鉤に取り付けられている魚は「小猿あるいは横木」と名付けられた自在鉤の部品のひとつです。写真のように、つり縄をつけて自由にかぎの高さを調節できるようになっています。

 

 魚の形をしているのは、魚は水に通じるということで火事を避けるお守りの意味があります。また、魚には瞼がないことから眠らないー居眠りして火を絶やさないとか、目を離して火事を起こさないという意味があるとも言われています。