資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 東京都台東区千束3丁目にある、鷲神社(おおとりじんじゃ)です。

 

 ご祭神は、天日鷲命(あめのひわしのみこと)と、日本武尊(やまとたけるのみこと)です。

 

 天日鷲命は、天照大御神が天岩戸にお隠れになった際、弦という楽器を司った神様で、岩戸が開かれた際に、その弦の先に鷲がとまったといわれています。紡績の業を創始した阿波(あわ)の忌部氏の祖神でもあります。

 

 日本武尊は、第12代景行天皇の皇子、第14代仲哀天皇の父であり、武勇に優れた日本古代史上の伝説的英雄です。

 

 創建の年代は不明ですが、古来よりこの地には天日鷲命がお祀りされていました。

 

 隣接する長国寺に祀られていた鷲宮が始まりともいわれています。

 

 後に日本武尊が東征の際に戦勝祈願をし、志を遂げた帰途にお礼参りをされ、その故事により併せ祀られるようになります。

 

 日本武尊はお礼参りに際し、武具の「熊手」をかけて勝ち戦を祝います。その日が十一月酉の日であったため、例祭日と定められ、酉の祭である「酉の市」になりました。

 

 江戸時代には「鳥の社(とりのやしろ)」「御鳥(おとり)」と称され、現在も「お酉様(おとりさま)」として親しまれています。