資料館の1階には毎月、語り部ボランティアの山田さん手書きの「季節の俳画」をご提供いただいています。

 

 今回の俳画のお題は、「春」と「れんげ」です。

 

「春」


春の海 終日のたり のたりかな (与謝蕪村)


すごすごと 摘やつまずや 土筆(宝井其角)


雪とけて 村いっぱいの 子どもかな (小林一茶)


しばらくは 花の上なる 月夜かな (松尾芭蕉)


おらが世や そこらの草も 餅になる (小林一茶)


「れんげ」


握り締め 母に捧げる 蓮華草(久保夢女)


馬形の 痩せゆく峰や 蓮華草( 浅川正)


蓮華草 満たして空の やさしかり(ことり)


げんげ田を つなぐ畦にも 蓮華草(長憲一)


ぶかぶかの 結婚指輪 蓮華草(仲里奈央)