昼間はずいぶん暖かくなってきました。

 

 この冬は年明けに引いた風邪がなかなか治らず、まるで冬眠でもしているような気分でした。ようやく体調が戻り、久しぶりに外へ出ると、冬至から月日がたって力強さを増してきた太陽と、あちらこちらで咲き始めた花たちが迎えてくれました。

 

 毎年2月を過ぎると、新聞に入ってくるバスツアーのチラシがピンク色に染まります。

 お花見ツアーの誘いです。早咲きの河津桜から、遅咲きの山桜まで、一年で最も花を楽しめる季節が近づいてきました。手入れの行き届いた梅林、青いじゅうたんのようなネモフィラ畑、色鮮やかなバラ園、寺の境内を彩るシャクナゲやボタン、まさに百花繚乱です。

 また、足元に目をやると、名前はわからない可愛い花たちを見つけます。気づいたら、スマホで撮っている自分がいます。わざわざ遠くへ行かなくても身近なところに花が咲いていて嬉しくなります。

 

 江戸時代の人々も花見を楽しみました。今、一般に「サクラ」と言われるソメイヨシノがこの時代に品種改良で誕生したのは有名な話です。

 かつて東海道に植えられたのは松が多いと思いますが、この地域では、朝日町から川越町の旧街道に沿って桜並木が見られます。

 

 春を探しに出かけてみませんか。そして、ちょっと距離はありますが、東海道四日市宿資料館まで足を延ばしてみましょう。朝日町から資料館までの途中にある海蔵川堤防と、(資料館から)徒歩圏内の三滝通りのサクラが開花するのも間もなくです。   (Y)

諏訪公園(2022年撮影)

三滝通り(背景は市役所、2022年撮影)