資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。
奈良市中院町にある、元興寺(がんごうじ)です。

絵馬は、節分会の厄除け絵馬です。
元興寺の節分会は、例年節分(立春の前日)に行われています。この時には、本堂内陣に波切不動明王立像と宝山寺・湛海不動明王坐像を移し、年越しの除厄・家内安全・心願成就を祈願します。また境内では導師・山伏による厄除け・招福を祈願する柴燈大護摩供と火渡りが行われます。
その後 舞台で年男・年女によって豆まきが行われます。
豆まきは、鬼を追う神事から始まったとされます。本来は「福は内」の掛け声でしたが、「鬼は外」が対句として使われるようになりましたが、
元興寺は、八雷神や元興神の鬼の発祥地であるので、近年あえて「福は内、鬼は内」と呼ぶようにされています。「福は家の内に入るように」「鬼は自分の内から出るように」と願って。