資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 桑名市本町にある、桑名宗社(くわなそうしゃ)です。

 

 桑名宗社は、桑名神社と中臣神社 の2つの神社からなる、全国的にも珍しい神社とされています。

 

 御祭神には、

 桑名神社が、天津彦根命と天久々斯比乃命を、

 中臣神社が、天日別命、相殿に春日四柱神、建御雷神、斎主神、天児屋根命、比売神

をお祀りされ、子孫繁栄、事業繫栄、厄除開運にご神徳があるとされています。

 

 地元では「春日さん」と呼ばれ親しまれています。また古くから桑名の総鎮守として崇敬され、8月にはユネスコ無形文化遺産に指定される「石取祭」が行われます。

 

 絵馬には、刀の鍔(つば)の絵に春日大明神と書かれています。

 

 桑名宗社には、三重県指定文化財の『太刀 村正』が2口所蔵されています。

 

 各々には「春日大明神」「三崎大明神」との新号が彫られており、天文12年(1543年)伊勢国 桑名で活躍した 刀工の村正自身が桑名神社と中臣神社に奉納を目的として制作しました。