資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。



 京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町にある、六波羅蜜寺 (ろくはらみつじ)です。

 

 天暦5年(951年)踊り念仏で知られる空也(くうや)が創建した西光寺にはじまります。

 

 当時流行していた疫病を退治するため、空也自らが十一面観音を刻んで安置し、青竹、梅、昆布を含んだお茶を病人に授け、念仏を唱えたところ悪病が退散したと伝わります。

 

 このお茶は「皇服茶(おうぶくちゃ)」として現在も三が日に授与されています。

 

 源平の争い、応仁の乱など度重なる戦乱により何度も被害を受けたが、源頼朝、足利義栓、豊臣秀吉、徳川家など歴代の武家の篤い信仰により再興されてきました。

 

 現在の本堂は。貞治2年(1363年)の修築。京都の中心部において応仁の乱(1467 〜 1477年)を乗り越えた遺構として大変貴重なものであり、昭和44年(1969年)に解体修理が行われました。

 

 絵馬は、本堂と七福神を描いた絵馬の2題です。

 

 七福神絵馬には、「都七福神 福徳自在」と書かれています。

 

 福徳自在は、七福神で唯一の女神である弁財天を表し、弁財天は、水を神格化したものであり、言語や音楽の神として尊信されています。また、金運・財運の神として福徳自在のご利益とされています。