資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 秩父市三峰にある、三峯神社(みつみねじんじゃ)です。

 

 神社の由緒は古く、当山大縁起によると日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)をお祀りしたのが始まりと伝わります。

 

 景行天皇の命により東国平定に遣わされた尊は、甲斐国(山梨)から上野国(群馬)を経て、碓氷峠に向う途中 三峯山に登り、山川が清く美しい様子を見て、国産みの二神をしのび仮宮を建て、この国が永遠に平和であることを祈られました。

 

 この時、尊を道案内したのが狼(山犬)であったとされ、神様の使いとして一緒にお祀りされています。

 

 その後、景行天皇は日本武尊が平定した東国を巡幸された折、三峯山に登られ、三山高く美しく連なることから「三峯の宮」の称号をたまわりました。

 

 絵馬には、オオカミの狛犬が描かれています。

 

 江戸時代、眷族のお犬さまことオオカミの霊力(盗難よけ、火難よけ)が信仰され、10万石の格式をもつ霊地として栄えました。