資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 京都市北区上賀茂本山にある、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)、通称上賀茂神社(かみがもじんじゃ)です。

 

 ご祭神は、賀茂別雷大神をお祀りされています。

 

 毎年5月に行われる賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭に「葵祭(あおいまつり)」があります。

 

 爽やかな初夏の京都を優雅な行列で彩る葵祭は、今から約1500年前に始まったとされる、京都三大祭りの一つです(他は、祇園祭、時代祭です)。

 

 五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)をまとい、腰輿(およよ)という輿に乗って登場する斎王代は、葵祭のヒロイン。

 

 平安時代には内親王が「斎王」として祭に奉仕していましたが、鎌倉時代に途絶えてしまい、

 

 昭和31年(1956年)葵祭を盛り上げようと市民から斎王代が選ばれ、女人列が復活しました。

 

 写真は、後白河天皇の第3皇女である式子内親王(しょくしないしんのう)が詠んだ百人一首「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする」と書かれた短冊です。

 

 「私の命よ、絶えてしまうならば絶えてしまえ。生き長らえていたら、胸の内に秘める力が弱まって、秘めていられなくなってしまうと困るから」と詠んでいます。

 

 式子内親王は、10歳から20歳まで、賀茂神社の斎院(祭祀を行う女性)を担っていました。