資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

香川県琴平町にある、金刀比羅宮 (ことひらぐう)です。
〝こんぴらさん〟の名で親しまれている金刀比羅宮の御本宮は、琴平山(別名「象頭山」)の中腹に鎮座します。
本宮の御祭神は、大物主神と崇徳天皇で、古来から農業・殖産・医薬・海上守護の神として信仰されています。
御本宮の金幣、「幸福の黄色いお守り」、例大祭の「お頭人様」、書院(重要文化財)の円山応挙の障壁画、蹴鞠(県無形民俗文化財)、門前町から御本宮までの785段の石段、「こんぴら狗」などが有名です。
絵馬は、樽流しの様子を描いたこんぴらまいり絵馬です。
海の神様、こんぴらさん。江戸時代から海の男たちに伝わる、次のような珍しい風習があります。
こんぴら参りができない人が、航海の安全などの願いを込めて「樽」を海に流し、その樽を拾った人が、こんぴらさんへ代参し樽を奉納するのです。
流した人も、届けた人も、神のご加護があり心願成就すると伝えられています。