資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

恵那市山岡町馬場山田にある、萬勝寺(まんしょうじ)です。
一般には、飯高観音(いいだかかんのん)で知られる臨済宗妙心寺派の寺院です。
創建は不詳なるも、平安時代初期に開山されたのが始まりとされます。
日本三大観音の1つで、本尊千手観音菩薩は比叡山延暦寺(滋賀県大津市坂本)2世慈覚大師円仁が自ら彫り込んだものと伝えられています。
※ただし、一般的に日本三大観音とは浅草観音(東京都台東区 金龍山浅草寺)、大須観音(愛知県名古屋市中区 北野山真福寺)、津観音(三重県津市 恵日山観音寺)とされます。
その後は寺運も隆盛し境内には七堂伽藍が建ち並び、最盛期には麓に12坊、寺領385石を領し、本堂は桁行12間、梁間12間の壮大な建物だったそうです。
岐阜県東濃地方では屈指の初詣寺院として知られ、厄除けや災難除け、安産の守護としても広く信仰されています。
境内には岩村藩主松平乗棄が宝永年間(1704~1710年)に岩村城の場内に建てたと伝わる茶室「月」が移築されています。
絵馬は、ご本尊の千手観世音菩薩が描かれた祈願成就絵馬と、白木の板に御朱印をいただいた絵馬の2題です。

