資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

川越市小仙波町1丁目にある、喜多院 (きたいん)です。
川越大師と親しまれ、1200年近い歴史をつむいできた天台宗川越大師喜多院のお堀やお池がある広大な境内には、重要文化財や有形文化財に指定されている建物や美術工芸品がいくつもあります。
ご本尊に「阿弥陀如来」、その脇侍として「不動明王」「毘沙門天」が安置されています。
阿弥陀如来とはもサンスクリット語で「アミターバ」といい、「量り知れない光を持つ者」という意味、あるいは「無量寿仏(アミターユス)」とも表され、こちらは「量り知れない寿命を持つ者」という意味があります。
喜多院はもともと、その阿弥陀如来を表す無量寿仏から「無量寿寺」という寺名で創設されましたが、時を経て現在の「喜多院」という名前になりました。
絵馬に描かれているのは、国指定重要文化財の客殿です。
客殿は、書院、庫裏とあわせ江戸城紅葉山(皇居)の別殿を移築したものです。
この上段の間は、この建物が江戸城にあった頃、3代将軍徳川家光公がここで生まれたとのことから、「徳川家光公 誕生の間」と呼ばれています。