資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

岩手県平泉町平泉大沢にある、毛越寺(もうつうじ)です。
毛越寺は、慈覚大師円仁が開山し、藤原氏二代基衡(もとひら)から三代秀衡(ひでひら)の時代に多くの伽藍が造営されました。
往時には堂塔40、僧坊500を数え、中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったといわれています。
奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失しましたが、現在大泉が池を中心とする浄土庭園(日本最古の作庭書「作庭記」の思想や技法に沿った庭園)と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝に、また平成23年(2011)には世界遺産に登録されました。
絵馬は、ご本尊の薬師如来坐像が描かれた願掛絵馬です。