資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 岩手県平泉町平泉衣関にある、中尊寺(ちゅうそんじ)です。

 

 世界文化遺産の中尊寺は、平安時代の850年、比叡山延暦寺の高僧・慈覚大師円仁によって開山されました。

 

 その後、12世紀初めに奥州藤原氏の初代清衡が、東北地方で続いた戦乱で亡くなった命を供養し、仏国土(仏の教えによる平和な理想社会)を建設するため大規模な堂塔造営を行いました。

 

 中尊寺というと金色堂のイメージが強いですが、ほかにも諸堂、子院が点在しており、3,000余点の国宝や重要文化財を伝える平安美術の宝庫といわれています。

 

 絵馬は、地蔵堂で授与される航海する宝船が描かれた、海上安全・大漁満足・開運招福・商売繁盛祈願絵馬です。