資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。



 稲沢市大塚南3丁目にある、日出山西福院 せんき薬師(せんきやくし)です。

 

 「せんき」は「疝気」と書きます。


 漢方では、「せんき」は現代医学以前の病名で〈せん痛〉と言われ、その当時では診断できない腹部臓器の疾患の俗称。単に〈疝〉とか〈あたはら〉ともいわれていたそうです。

 

 「せんき」に関する病気に「疝気筋(せんきすじ)」という、疝気の時に痛むスジや筋肉の病などもあり、疝気筋によって腹部や背中の神経痛のような病もあります。

 

 せんき薬師のご本尊の薬師如来は、腹部の痛みや、神経痛、リューマチ、肩・腰・足痛、脱腸等の病に霊験とご利益があるとされています。

 

 絵馬は、薬師如来を梵字で表した丸型絵馬です。