資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

伊勢市楠部町にある、龍池山(りゅうちざん) 松尾観音寺(まつおかんのんじ)です。
山号の龍池山は、次のような伝説から名付けられたとされています。
『本堂裏にある二ツ池(龍池)と呼ばれる2つの池には、昔から東の池には雄龍、西の池には雌龍が、それぞれに住み、観音様をお守りになっていると言われており、今から約600年前の応永10年5月に本堂が火災に遭った際に池から尊くもその2体の龍神様が、現れ、雄龍は燃え盛る炎を飲み込みながら空から舞い降り観音様を自らの体で幾重にも巻き付けまた、雌龍は何度も池の水を炎に吹きかけ観音様を火災からお守りになったという伝説が残っております。』
寺では、今も、600年間途絶えることなく毎月末には、観音様をお守り頂いたお礼に両方の池へ御酒、卵、饌米をもってお勤めに行っております。
そして、龍神伝説が残るこの寺の観音様は自らが災難から逃れてみえるということで、その災難除けの御利益と雄龍と雌龍ということから縁結びや子授けに御利益があると言われるようになり、いつしか、観音様と龍神様が、ご参拝頂く皆様をお守り頂くと信じ語り継がれるようになりました。
絵馬は、龍神伝説をもとに作られた開運招福絵馬です。