資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

津市大谷町にある、密蔵院(みつぞういん)です。
その昔、寺領の一帯は白山と呼ばれ、津藩二代藩主 藤堂高次(在職1630~69)が白山妙理大権現祈願所とされていました。
寛文年中(1661~73)藤堂高次が病魔に冒され苦しんだ時、阿闍梨 朴心に病気平癒の祈祷を命ぜられました。
朴心は三密加持の秘法を修し祈祷を続けたところ、病は忽ちにして平癒したので高次は大いに喜び、朴心に白山の土地を与え、この寺を創立させ念持仏を祭りました。
時を経た明治初年、本堂裏山境内に四国八十八ヵ所霊場(小堂)が造立されました。
絵馬は、ご本尊の千手観世音菩薩を現した梵字印です。