資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 新潟県弥彦村大字弥彦にある、彌彦神社(やひこじんじゃ)です。

 

 御祭神は天照大神の曾孫にあたる 天香山命(あめのかごやまのみこと)で、越後国(今の新潟)の開拓に尽力したと言われています。

 

 神社参拝の作法は一般的には「二礼二拍手一礼」ですが、彌彦神社では拍手を四度打つ「二礼四拍手一礼」とされています。

 

 拍手は日本古来の拝礼作法として、宮中をはじめ神社での祭祀や儀礼において、歴史的に多種多様な拍手の回数・作法があります。

 

 彌彦神社の四拍手についての詳細は不明ですが、より丁重に御神前を拝する心を表す作法として、代々の神職等が伝えてきたものといわれています。

 

 絵馬は、室町時代の絵師である狩野元信筆の大絵馬を模写したものです。

 

 原画の大絵馬は、慶長16年(1611年)彌彦神社に奉納されたものといわれています。