資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 大阪市北区曾根崎2丁目にある、露天神社 (つゆのてんじんしゃ)です。

 

 露天神社という名前は、梅雨の時期には神社の前の井戸から水が湧き出たことや、菅原道真が大宰府へ流される途中で立ち寄った際に無念から涙を流しながら詠んだ「露と散る 涙に袖は朽ちにけり 都のことを思い出づれば」と詩を残したことから付けられたといわれています。

 

 絵馬は、神社の全景と「ひとひらの恋お初天神」・「恋はこぶ 恋の予感」と書かれた縁結祈願の絵馬です。

 

 江戸時代に近松門左衛門が発表した人形浄瑠璃「曽根崎心中(そねざきしんじゅう)」の舞台となったことから、縁結びの社としてご利益があるとされています。

 

 お初天神は、曾根崎心中のヒロインであるお初の名前から、露天神社は通称「お初天神」と呼ばれるようになりました。