資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

関市洞戸高賀字宮下にある、高賀神社(こうかじんじゃ)です。
社名は、次の「猿虎蛇伝説」に由来しているとされています。
『高賀地区一帯に怪しい光りを放つ魔物がいて、日夜住民を困らせていた。
これを聞いた朝廷は、藤原氏の家臣を討伐に向かわせ、まず、この山の麓に21の神々をまつり、17日間の退魔の祈祷を続けた。
すると妖しい光を放つ魔物が姿を消した。住民は、皆々喜び、この山は「秀でて高き故まためでたい」という意味で「高賀山(こうかさん)」、神社を「高賀山大本神宮大行事神社」と名付けた。
その後、廷長の頃(920年代)また高賀山一帯に魔物(さるとらへび)が住みつき住民を困らせるようになる。
時の朝廷の命を受け、藤原高光公は軍勢を率いて高賀山に向かったが、年月を重ねても討ち取ることができず、これは、神明の加護にすがるしかないと当宮に七昼夜悪魔退治の御祈願をして、遂にこの悪魔を退治することができ、山に平和が戻った。
そして再びこの山に悪魔が住みつかないように、山の麓に高賀神社をはじめ六社を建立して、守護神を祀ったという。』
絵馬は、藤原公が退治したという「猿虎蛇」を描いた心願成就絵馬です。