資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 大津市石山寺一丁目にある、石山寺(いしやまでら)です。

 

 西国三十三所観音霊場の第十三番札所で、真言宗の大本山にあたるお寺です。

 

 奈良時代創建で、安産・福徳・厄除・縁結のご利益があり、現在も多くの方の信仰を集めています。

 

 紫式部を始め、古来より多くの文学者が訪れたことから「文学の寺」と呼ばれることも。


 また、境内に四季折々の花が咲き誇ることから、「花の寺」としても知られています。

 

 絵馬には、源氏物語を書いた紫式部が描かれています。

 

 紫式部はお仕えしていた中宮・彰子の要望を受け、新しい物語を作るために石山寺に七日間参籠していました。

 

 その時、琵琶湖の湖面に映った十五夜の月を眺めて、須磨の「今宵は十五夜なりけり」の一節を書き出したことが、「源氏物語」の始まりだったと言われています。