資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 伊勢市宇治浦田にある、猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)です。

 

 御祭神の猿田彦大神は、ものごとの最初に御出現になり万事最も良い方へ“おみちびき”になる大神で、古事記、日本書紀などにも「国初のみぎり天孫をこの国土に啓行(みちひらき)になられた」と伝えられています。

 

 天孫降臨を啓行(みちひらき)された猿田彦大神は、高千穂に瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を御案内した後、天宇受売命(あめのうずめのみこと)と御一緒に本拠地である「伊勢の狭長田(さながた)五十鈴の川上」の地に戻り、この地を始め全国の開拓にあたられました。

 

 絵馬には、浦安舞を踊る巫女が描かれています。

 

 浦安舞は、檜扇や御鈴を持って舞います。また次のような歌詞が付きます。

 

「あめつちの、神にぞ祈る あさなぎの 海のごとくに波絶たぬ世を」

 

(天と地すべての神様にお祈りします。どうか世界が朝凪の波の立たない海のように穏やかであり平和でありますように)