資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


  京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町にある、清浄華院(しょうじょうけいん)です。

 

 浄華院ともいわれる清浄華院は、浄土宗四大本山の一つで法然上人二十五霊場の二十三番札所にあたります。

 

 貞観2年(860年)清和天皇の勅願によって禁裏内道場として創建されました。

 

 本堂(御影堂)には本尊法然上人を、また不動堂には不動明王画像が安置されています。

 

 むかし、僧証空が師の臨終に際し身代りになろうとしたところ、日夜信仰する不動明王が証空の身代りになろうといわれて師の病難を救ったという霊験談より、世に「身代り不動」として知られています。

 

 絵馬は、身代わり不動霊験談の中から、安倍晴明が泰山府君の祭祀を行っている場面です。

 

 この原画は、狩野永納によって描かれた「不動利益縁起(泣不動縁起)」です。