資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 奈良県下市町長谷にある、丹生川上神社下社(にうかわかみじんじゃしもしゃ)です。

 

 飛鳥時代に天武天皇によって675年に創建された神社で、延喜式内社、名神大社、二十二社、官幣大社と、歴史上どの時代にも最高位の社格を有する神社で、雨乞いの神、日本最古の水神を祀る神社として知られています。

 

 丹生山山頂に鎮まる本殿まで続く木製75段の階(きざはし)が見る者を魅了し、一年を通し6月1日の例祭の日のみ一般参拝者もこの階を登り、本殿を間近に参拝が許されます。

 

 絵馬には日本最古の絵馬とあります。

 

 丹生川上神社下社は、絵馬発祥の神社のうちの一社と伝わります。

 

 雨乞いには黒馬を、雨止めには白馬又は赤馬が献上されました。水の神に馬を奉ることが、現代にみられる絵馬の起源とされ、祈りのかたちのひとつとして多くの人々に浸透しています。