資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 大阪市浪速区敷津西1丁目にある、大国主神社(おおくにぬしじんじゃ)です。

 

 今宮戎と並び、木津の大黒さんとして親しまれる神社は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)と大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祀りされています。

 

 大国主命は出雲大社の神様で、神話では多くの兄弟の中から意中の女神を射止めたり、毎年10月(神在月)には出雲大社に神々を集めて縁結びの会議を開くなど、縁結びの神様として知られています

 

 絵馬は、二股大根を描いた願望成就の絵馬です。

 

 江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎の「大黒天に二股大根」には、大黒様が大きな二股大根を肩車した姿がユーモラスに描かれています。

 

 また地方によっては二股大根を大黒天に供える風習や歓喜天(聖天さん)のお供物にもなっている縁起物です。