資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。



 奈良市春日野町にある、春日大社(かすがたいしゃ)です。

 

 20年に一度、社殿を美しくする「式年造替」はこれまで60回を数え、60回を越えるのは「伊勢神宮」と「春日大社」のみです。

 

 式年造替では国宝の御本殿4棟以外の62社の摂社・末社も全て美しくします。その他、27棟の重要文化財の建築物があります。

 

 神山を含む約30万坪の春日大社は世界遺産にも指定され、全国およそ3000社の春日神社の総本社でもあります。

 

 絵馬にあるのは、神使いの鹿の顔をかたどった絵馬です。

 

 奈良時代に神様が常陸国から御蓋山へお越しになる時、白鹿にお乗りになって来られたことから、春日神鹿は神様のお供であり、神の使いとして大切に扱われるようになりました。

 

 現在、奈良公園を中心とした地域に約1300頭の鹿が生活しています。このような所は他にはなく、日本のみならず世界中の人が奈良の鹿に魅力を感じ、鹿に合うために訪れます。