資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 京田辺市薪里ノ内にある、酬恩庵(しゅうおんあん)です。

 

 山号は霊瑞山。本尊は釈迦如来。一休寺(いっきゅうじ)または「薪(たきぎ)の一休寺」とも称さています。

 

 1394年京都に生まれた一休は、広く愛されているとんちで、その姿が良く思い出される日本の歴史上の人物です。

 

 これらの話の中の一休の一風変わった言動は、実際におどけているのですが、禅宗の教義の精神の表れと考えられています。

 

 一休は、当時の天皇の落胤と考えられており、6歳の時に寺院に入門しました。

 

 詩の才能を開花させ、有名な高僧のもとで弟子となり禅の修行に励んだものの、公の場以外の禅師としての方がよく知られています。

 

 旅人のようにさすらい、そして鋭いとんちで一休は、いたずらばかりするとの評判もありました。

 

 現在、日本の多くの子どもたから、国民のヒーローとして慕われています。

 

 絵馬に描かれているのは、屏風の中の虎退治の場面です。

 

 将軍さまに屏風の虎を退治するように命じられ、一休さんは「私が縄で捕まえますから将軍さまは虎を屏風から追い出してください」と言って将軍を困らせるエピソードです。