資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。



 生駒市門前町にある、寳山寺(ほうざんじ)です。

 

 もともとは役行者や空海が修験の場として開いたこの寺を、延宝6年(1678年)に宝山湛海が中興し歓喜天を祀りました。

 

 般若窟と呼ばれる大岩壁を背景に本堂、聖天堂、多宝堂、絵馬堂などが立ち並びます。

 

 色ガラスのはまった獅子閣(重要文化財)は、明治17年(1884年)に迎賓館として建てられた洋風建築で、訪れる人の目をひきます。

 

 現世のあらゆる願いを叶えてくれるとされ、生駒の聖天さまと呼ばれ親しまれ、中でも商売繁盛の現世利益や禁酒といった断ちものを祈願する庶民信仰の寺として知られています。

 

 絵馬は、心の字に鍵の絵が描かれています。

 

 秘仏の「大聖歓喜自在天」は、商売繁盛のほか夫婦和合や良縁にご利益があるとされています。