資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 静岡県森町一宮にある、小國神社(おくにじんじゃ)です。

 

 ご祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と呼ばれ、神話の中でも「因幡の白うさぎ」はよく知られており、赤裸にされたうさぎを助けられた心のやさしい神さまです。(一般には「大国様(だいこくさま)」と呼ばれ親しまれています。)

 

 大己貴命は「古事記」「日本書紀」には他にも多くの神名が伝えられています。

 

 豊葦原の国(日本の国)を稲穂がたくさん稔る豊かな国に造りあげ、天孫に国をお譲りした神さまとして「国作之大神(くにつつくりのおおかみ)」・「大穴牟遅神(おおなむじのかみ)」とも。

 

 また、農業・山林・鉱業・縁結び・医薬の開発・禁厭の法(鳥や害虫から作物を守る方法)を授けた神さまとして「大物主神(おおものぬしのかみ)」・「宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)」・「大国玉神(おおくにたまのかみ)」とも呼ばれ、国中の悪い神さまを追い出して平和な国に治められた神さまとして「葦原醜男命(あしはらのしこおのみこと)」・「八千矛命(やちほこのみこと)」と称えられています。

 

 絵馬には、大国様の持ち物とされる打ち出の小槌をはじめ おめでたい品々が描かれています。