資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。


 三重県明和町斎宮にある、いつきのみや歴史体験館です。

 

 「祈る皇女 斎王の都 さいくう」は「日本遺産」に認定されました。

 

 ここ「斎宮」は今から約1300年前、伊勢神宮の祭祀に奉仕する女性 「斎王」が住んでいたところであり、斎宮寮という役所も設けられていました。

 

 斎王制度は天皇の代ごとに替わって、飛鳥時代から鎌倉・南北朝時代まで660年間続きました。

 

 斎王制度660年間の中で一番華やかだった平安時代にスポットを当て、多くの方々に歴史体験をしていただきたいと「いつきのみや歴史体験館」が設立されました。

 

 絵馬にある、「斎王まつり」の歴史は、そう古くはありません。

 

 古代、三重県多気郡明和町には、「斎宮」と呼ばれる斎王の住居が存在しました。

 

 昭和45年(1970年)から斎宮跡発掘調査が進められる中、この地で「斎王をお祀りしよう」との機運が高まり「斎王まつり」がはじまったとされています。

 

 昭和58年(1983年)から現在に至るまで受け継がれ、毎年6月の第1週末の2日間にわたり開催されています。

 

 都から遠く離れた伊勢の地へ向かう途上の、明和町にある斎宮へ斎王と従者の行列を再現した華麗な「斎王群行」が見どころです。