資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

奈良県明日香村大字岡にある、岡寺(おかでら)です。
天智天皇2年(633年)、義淵僧正が草壁皇子の岡宮をもらい受け創建したのが始まり。
岡宮をもらい受けたことから岡寺と呼ばれていますが、正式には龍蓋寺(りゅうがいじ)と称されます。
ご本尊は、天平時代作で女性の厄除け観音として信仰を集めている如意輪観音坐像です。
如意輪観音座像は、ふくよかでどっしりしていて、塑像ならではの重厚感を感じます。口には赤い彩色が残っていて、艶やかさを感じる仏像でもあります。
全体的に菩薩というより如来の近い作りの観音菩薩像で、他に類をみない珍しい仏像です。
絵馬にも本尊の如意輪観音座像が描かれています。